この度、長年の相談、保育事例検討の経験をもとに、親や保育者などが子どもを育て直すこと
で、子どもは育ち直る事例を紹介しながら、子どもだけでなく親や保育者も幸せになることが
できることを紹介します。
書 名 「振り返り」と「謝ること」で変わる保育―育て直し・育ち直りー
出版予定日 2024(令和6)年9月
定 価 1,500+消費税
目 次
「気になる子ども」をどう理解する
「不適切保育」をしていないかとオドオドしていないか
「適切保育」はどうしたらいいの
赤ちゃんが健やかな大人になる道筋を知っておこう
「育て直し・育ち直り」は何歳からでもできる
「気になる子ども」んい、どう関わる?
人生をやり直している人たちから学んだこと
保育からやりなおそう
その他
・発売後、数ヶ月すると、電子除籍としても掲載予定です。
・10冊以上をまとめて購入予定の方は、事前に角田に相談いただけると、文芸社に取り次ぎ
します。
連絡にあたっては、「角田春高」で検索していただいて、そこに掲載されているE-mail
アドレスをご利用ください。
令和6年度下記のとおり、講座(対面式、オンライン講座)の講師を承りましたので、お知らせ
します。なお、詳細は、大谷保育協会事務局(tel;075-371-9207)にお尋ねください。
1、期日:令和6年6月29日(土)
科目:保育心理演習1(9;00〜10;30)
演題:一人ひとりの発達を踏まえた関わり方
保育心理演習2(10;45〜12;15)
演題:今から取り組む保育と保護者・保育者援助、指導について
会場:名古屋会場、同朋大学
2、期日:令和6年8月22日(木)
科目:保育心理演習1(9:30〜11:00)
演題;一人ひとりの発達を踏まえた関わり方
保育心理演習2(11;15〜12:45)
演題:今から取り組む保育と保護者・保育者援助、指導について
会場:京都会場、しんらん交流館
3、期日:令和6年9月22日(日)
科目:保育心理演習1(9;00〜10;30)
演題:一人ひとりの発達を踏まえた関わり方
保育心理演習2(10;45〜12;15)
演題:今から取り組む保育と保護者・保育者援助、指導について
方式:オンライン(zoomライブ方式)
令和5年度下記のとおり、講座(対面式)の講師を承りました。加えて、オンライン講座が
新設され、その講師も承りましたので、お知らせします。
なお、詳細は、大谷保育協会事務局(tel;075-371-9207)にお尋ねください。
1、期日:令和5年5月27日(土)
科目:保育心理演習1(13:15〜14:45)
演題:一人ひとりの発達を踏まえた関わり方
科目:保育心理演習2(15:00〜16:30)
演題:今から取り組む保育と保護者・保育者援助、指導について
会場:名古屋会場、同朋大学
2、期日:令和5年8月24日(木)
科目:保育心理演習1(9:30〜11:00)
演題:一人ひとりの発達を踏まえた関わり方
科目:保育心理演習2(11;15〜12:45)
演題:今から取り組む保育と保護者・保育者援助、指導について
会場:京都会場、しんらん交流館
3、期日:令和5年11月5日(日)
科目:保育心理演習1(9:00〜10:30)
演題:一人ひとりの発達を踏まえた関わり方
科目:保育心理演習2(10;45〜12:15)
演題:今から取り組む保育と保護者・保育者援助、指導について
方式:オンライン(保育心理士資格認定講座(B日程)
令和2年9月22日(火)、AERA dot.のヘルスに「乳児の口に他人の血―医師もだまされる
『代理ミュンヒハウゼン症候群』」の記事に、新刊の「赤ちゃんが大人になる道筋と育て直し」
の紹介とこのような事件防止のために、この母親にどうかかわると良いか取材を受けた内容が
掲載されました。記事全体を読んで、納得しています。
また、令和2年9月15日(火)発売の週刊朝日(第125巻第49号、通巻5669号)で、
「毒親連鎖を断つ」記事が掲載されました。その中で、問題解決の一つの取り組み
として「角田メソッド」が紹介されました。
適切な紹介で喜んでいます。
令和2年9月4日(金)中日新聞朝刊の西三河版に、「赤ちゃんが大人になる道筋と育て直し」の
内容や著者が紹介されました。
記事を見て、本が欲しいと求めてくださる方が見えます。読者のお役に立つことを願って
いますが、今後の活動のために、感想や意見を求めたいと思っています。
「三つ子の魂百まで」のことわざがあるように、1つ、2つ、3つ…と「つ」の付く年齢の子育ての
大切さが伝えられていますが、赤ちゃんは、親や育ての親に年齢相応に適切に関わってもらって
健やかな大人になっていきます。
ところが現在は、子どもをどう育てて良いか悩んでいる母親、保育園や幼稚園での
「気になる子」の増加、虐待、いじめ、不登校、ひきこもり(8050問題)など、あらゆる
世代が深刻な子育て問題を抱えています。
これらの問題行動や症状を減弱し、解消させる方法として、著者が、40年にわたる
子育て・人育ての相談や、事例援助活動、事例検証などから得られた経験知を踏まえて構築した
のが「角田メソッド」です。
本書では、赤ちゃんが社会性のある大人になるために必要な基礎経験である7つの発達課題
(①実感、②安全・安心、③信頼、④言葉、⑤2人遊び、⑥3人遊び、⑦学び)を丁寧に解説すると
ともに、これらの乳幼児体験の欠如や不足により、成長・発達が停滞し、問題行動や症状が現れる
ことを説明しています。
そして、それらを解決するには、まず、親や育ての親が、必要な関わり方をしなかったことを
子どもに詫びることです。そして停滞した発達段階まで戻って必要な乳幼児体験を経験し直す
「育て直し」に取り組み、子どもが育ち直るように関わっていくことを提案しています。
また、著者が、相談を受けたり、助言、援助等で実際に関わった、人見知り、後追い、いじめ、
虐待、不登校などの事例が69例収録されており、解決までの経緯など詳しく学ぶことができます。
子育てに悩んでいるお母さんお父さんはもちろん、おじいちゃんおばあちゃん、保育者、
教育者をはじめ子育てに関わる、または関心のある全ての方に読んでいただきたい本です。
「赤ちゃんが大人になる道筋」と乳幼児体験の大切さを理解していただくことで、子どもに
「生きる力」を付けることができ、問題の解決のためのヒントも与えてくれると思います。
最近、私を講演で呼んでくれた人や教え子から嬉しくなる話が届いています。
その中の二つを紹介します。
以前、産休中の保育者が私の話を聞いた後、昨年4月から年中クラスの担任に復帰
したそうです。ところが、近年まれに見る荒れたクラスだったそうですが、くすぐって
抱きしめることから取り組んだら、半年過ぎて半数以上に笑顔がでてきて、クラスに落ち
着きがでてきたそうです。逆に隣のクラスの荒れが目立つようになったとのこと。私の
話を聞いて、保育に役立っているだけでなく、我が子にも役だっている、と聞きました。
同じく産休中に、友人に誘われて私の話を聞きに来た保育者であるお母さんが見えました。
まもなく職場復帰するが、我が子に後追いが続いていて、困っていたそうです。私の話を
聞いて、断りを入れていなかったからではないかと、思い当たったそうです。数ヶ月先の
復帰までに、我が子の育て直しに取り組もうと、会場を後にしました。
1ヶ月後の講座に参加して、報告がありました。お母さんが添い寝をしたり、断りを入れ
たりして離れるようにしたところ、2週間ほどで後追いを卒業したとのこと。
「角田メソッド」が、子育て中の保育者や親に役立っていると聞かせてもらい、うれしく
思うとともに、励みになります。
昨年11月30日(土)に、安曇野市令和元年度つながりひろがる地域づくり事業として、
子育て講演会でお話をしてきました。そのまとめをいただいたので、報告します。
聴講者は大人35人、子ども12人で、会場はほとんど満杯状態でした。
初めて聞いた方々から幾つか。
①園に入れる前に子どもにどのように関わったら良いか参考になった。
②自分の子育てを振り返り、どこが足りなかったのか、どこでつまずいているのかが
分かったので、戻ってやり直したい。
③細かい具体的な言葉がけが参考になった。
④孫(小学生)の子育てで反省することが見つかったので、今からでのできることを
実行しようと思った。
などなど。
聞いたことがある方から幾つか。
①3歳半の息子と最近交渉ができるようになりました。
②高校生の息子と仲よくなりました。アドバイス通りに謝り、ぎゅっと抱きしめること
から行いました。
③代弁を心掛けていると、笑う時間が増えたように思う。ついつい忘れがちですが、
改めて大切さを実感しました。
④次男にはできるだけスキンシップを心掛けたら、長男のように1年間も泣き別れが続く
ことなく、登園している。
などなど。
期待することとして、
①具体例を挙げて分かりやすく話してもらったので、とても勉強になった。
②主人と来たかったのですが来られなかったのが残念です。
③未熟な大人に対する育ち直りの考え方も聞けたら嬉しいです、などなど。
ほんの一部の紹介ですが、子育てに役立っていることが分かって、うれしく思います。
私が元気をもらいました。
以前より事業の方向性についてグッドママと協議を重ねて参りましたが、この度、
契約解除(契約解消)することとなりました。今までの事業活動を通じて得られました
様々な経験は貴重な財産となりました。
今後は、「すこやか育て、育て直し」の事例検討という初心に立ち戻り、「角田メソッド」
の充実・普及に努めて参ります。
さる10月27日(日)に行われた子育て講演会では、聴講者31名とのこと。乳幼児連れから
祖母世代の方までの参加者でした。気がついたこととして、二つほど紹介します。
一つは、11ヶ月の子どもさんを持つ母親との会話。インターネットで子育てに関する
項目を検索していて、この講演会を知って参加されたそうです。思い当たることも多々
あって、聴講して良かったとのこと。間に合って良かったと思いました。拙著2冊も
買い求めてくださったので、早速、サインをさせてもらいました。
二つは、会場に持参した拙著を買い求めてくださった方が、3割に達しました。これは
書籍取扱店によると、素晴らしいことと聞いたことを思い出しました。久しぶりの
ことで嬉しかったです。
1,開催日;令和元年9月14日(土)
前半グループ、9;00〜12;30(講話と4事例)
後半グループ、13;30〜17;10(講話と4事例)
2,寸 評;前回の事例検討会で、保育者として子どもの理解や関わり方に不十分さが
見られた事例に対して、子どもに謝ることを助言・指導しました。3事例全てに
おいて、子どもに謝ると直ぐに保育者と子どもとの関係が密接になったとの報告。
子どもの理解や関わり方に不十分さに気がついたら、保育者は子どもに謝ることが
関係改善に重要であると分かってきました。
第2回 日本幼教集団深度研学考察団・講演会
1,主 催;株式会社たげんご
2,開催日時;令和元年7月3日(火)14;30〜17;00
3,内 容;講演「日本保育の現状と育て直し保育」と質疑応答
4,開催場所;岡崎市勤労福祉センター会議室
5,講 師;角田 春高(育て直し・育ち直りアドバイザー)
6,問合せ先;クローバーインターナショナルスクール岡崎西校
7,寸 評;5月の訪日に続いて、中国からの日本式保育の視察団(30名)に
対して、日本における子育て・保育の歴史と現状の実態を説明。中国の
幼稚園では「小皇帝」が増えており、対応に困っているとのこと。
赤ん坊が大人になる道筋を説明し、健やかに育っていない子どもに対して
「育て直す」対応を説明したところ、質問が相次ぎました。「角田メソッド」
に基づいて、具体的に子ども理解と関わり方を説明したところ、手がかりを
得たとのことでした。
1,開催日;令和元年7月6日(土)
前半グループ、9;00〜12;30(講話と4事例)
後半グループ、13;30〜17;10(講話と4事例)
2,寸評;講話で、「8050」問題を取上げたところ驚くべき報告を受けました。
近年、受け入れる乳児のほとんどは、表情が乏しく、抱っこされていないためか
抱きにくい子どもが多いとのこと。他の園では、このことを問題視していないようだ
とのこと。
どうしてこうなったのだろう。いや、どうしていったら良いだろうかと思ったものです。
他でも見られる傾向かどうか、調べてみたい。
今年のテーマは、「ネット社会と子育て支援」でした。4名の講師のお話を
聞きました。「スマホを使って子どもを黙らせるな」「スマホは2歳まで見せない、
触らせないことだ」「スマホでは、コミュニケーション能力が育たない」「遊びが子どもの
主食だ」などといった主旨の内容でした。
子育てする親の立場に立つと、健やかに育った子どもが何歳になったらスマホを触らせて
良いか、スマホ依存状態になった人には何に気がついてもらったら依存状態でなくなったと
言えるか、なども聞きたかったことです。
依存症というのは、依存対象が異なることがあっても、依存する体質は同じであると
聞いています。アルコール依存症の人で言うと、「身内が見つかった」「自分は一人では
ない」と気がつくと、酒は身内から友達になると聞いています。これも発達の観点で
現すと、第3課題の「人見知り・後追い」体験の大切さを、後から経験したことになると
思います。
私には、上は大学生から下は年長児まで4人の孫がいます。それぞれが満1歳頃に
課題達成する「人見知り・後追い」を体験すると、スマホは道具扱いになると見て
きました。
改めて、赤ちゃんが大人になる発達過程を具体的に踏まえて、子どもに関わることが大切
だろうと思ったものです。
この冊子は、長野県安曇野市「つながり広がる地域作り事業補助金」で作成された
もので、講座参加者に配布されるものです。
主宰者の赤沼美奈子さんが、10年程前から「角田メソッド」に関心を持たれたことが
キッカッケです。保護者向け講座、保育研修会などの講師で、安曇野市に何度も訪問
しているうちに、赤沼さんが自主事例検討会を立ち上げました。さらに、「角田メソッド」
を勉強しながら、自ら心と身体の発達を学ぶ講座「こちょ会」を立ち上げ、入園前の親子に
対して子育て支援活動を開始。平成時代の末には、公開講座を通して知り合った
深澤さんが参加されることになりました。
この子育て支援活動は、数ある子育て支援活動の中でも特筆するものがあると
思います。それは、「子どもが大人になる道筋」と照らし合わせながら未就園親子を
相手に活動しているところです。この活動の一層の推進を図るために、子育ての手引き書
としてみだしの冊子を作成されました。
「角田メソッド」の提唱者としては、こうした活動をしてくださることを喜んでいます。
これからも、こうした活動の応援をしていきたいので、ここに紹介します。
1,主 催;株式会社たげんご
2,開催日時;令和元年5月14日(火)9;00〜16;30
3,内 容;講演「日本保育の現状と育て直し保育」と質疑応答
4,開催場所;岡崎市・南部地域交流センター(よりなん)
5,講 師;角田 春高(育て直し・育ち直りアドバイザー)
6,問合せ先;クローバーインターナショナルスクール岡崎西校
7,寸 評;
中国からの日本式保育の視察団対して、日本における子育て・保育の
歴史と現状の実態を説明。中国でも「発達障害児」「気になる子」が
増えており、対応に困っているとのこと。
赤ん坊が大人になる道筋を説明し、健やかに育っていない子どもに対して
「育て直す」対応を説明したところ、質問が相次ぎました。「角田メソッド」に
基づいて、具体的に応答を説明したところ、手がかりを得たとのことでした。
平成29年12月1日中日新聞朝刊、生活・子育て欄“すくすくねっと”「聞きわけのない
3歳児」に、取材記事が掲載されました。
この記事は、子育て講演会を取材し、特集の一部として記者が記事にして
載せたものです。講演会は、平成29年11月25日、キッド・ステイ世田谷南保育園
(東京都世田谷区田園調布)遊戯室で、NPO法人玉川ハウスが企画・開催したもので、
「これが心の子育て/4」と題してお話をしました。内容は、心の「発達の順序」と
関わり方を、具体的事例を挙げながらお話ししたものです。
記事を見た仲間や教え子からは、早速、「読みました。嬉しくなりました」「成長・
発達に関心が向くといいですね」「子育ての参考にしています。納得です」などの声が
届きました。嬉しいですね。
「これが心の育て方」 角田春高(監修)グッドママ編集部
この本は、既刊の拙著「今から始める育て直し」「あきらめないで、育て直し・
育ち直り」の入門書です。
カラーでイラスト、マンガなどを多く取り入れて、軽くて持ちやすく、千円でお釣りが
くる価格です。すこやかな子育てに役立ちますし、気になる子どもさんの育て直しに
役立ちます。一般書店に並ぶにはしばらく時間がかかりますが、発売以来、
早速、購入者からは、納得!とか子育てに役だった、子どもが変わってきた等と
報告を受けています。
出産祝いや子育て中のママにプレゼントするお友達や祖父母さんが見えます。
「角田メソッド」に以下の動画がアップされましたので、ご覧ください。
1, 「アルコール、薬物、買い物依存症」は防げるか?
2, 「自殺」は防げるか?
3, 「無差別殺人」は何故起きるのか?
4, 「無差別殺人」は防げるか?
「角田メソッド」に以下の動画がアップされましたので、ご覧ください。
1,「抱き癖がつく」という考え方についてどう思うか?
2,「いじめ」は防げるか?
3,「虐待」はなぜ起きるの?
4,「ゲーム、スマホ依存症」は防げるか?
5,「不登校、引きこもり」は直せるか?
6,角田メソッドとは?
簡単に「角田メソッド」のウエブサイトを閲覧できるようになりました。
「角田メソッド」で検索していただくと、活動状況の報告を閲覧できます。
ご利用いただくと共に、一緒に「角田メソッド」の普及に努めてくださいますように
お願いします。
平成26年8月、長久手市で、午前と午後に別れて全員が受ける保育職の研修会に
講師として参加しました。
前半は、講演で演題は「子どもと親への支援について〜乳幼児体験の大切さ」
後半は、事例検討で2事例を提供してもらい、前半にお話をした発達の視点で子どもが
発達の順序のどこにいるかを見立て、発達課題を達成するための関わり方を具体的に
提示しました。
午前の研修会の様子から、この後の事例援助が欲しいということで、自主事例検討会が
発案されました。午後の研修会では、早速自主事例検討会の企画が発表されました。
育て直し・育ち直り実践活動をして私にとって、こんな展開に接することができて、
うれしく思います。一人ひとりの子ども育ち直りに保育者が手応えが持てることを祈念
しております。今頃どのような保育が展開されているかな?
次の事例検討が楽しみです。
長野県安曇野市では、昨年度から保育士研修会に工夫を重ねられています。私も講師
としてその活動に参加しており、この場を借りてその活動内容を紹介させて頂きます。
平成24年度は、各園から1名の保育士が年間4回の研修会に参加する形式をとりました。
第1回目は、私が提唱する「二段階人格形成論による育て直し」の講義を受けて頂き、
子どもを発達の視点で見つめ直し、発達を促すかかわり方を学習しました。
2回目以降は、参加者が担当園児の中から事例対象児を選び、事例報告書を提出します。
その中から選ばれた3事例の各報告者が参加者の前で事例報告を行い、私の助言・指導を
受けます。他の参加者は、そのやり取りを聴くことで学習します。他の事例報告書には、
私がコメントを記入してそれぞれに返却します。それを参考にして、再び保育に取り組み、
事例報告をするというものです。この繰り返しを事例検討として3回行いました。
研修会のアンケートでは、「育て直す保育」について学習が出来たとの多数の声を頂く
ことができました。こうした事例検討タイプの研修会は、公立機関が主催するものとしては
先駆的取組です。 平成25年度も同じ形式で研修会を開始しています。こうした活動から
「育て直す保育」が少しずつでも現場に浸透することを願っています。
1月12日発売(東海地方)の週刊ポスト誌に、「育て直し」ってなに?という
タイトルで取材された記事が掲載されました。
原稿を確認させて頂けるとのことで取材に協力させて頂きましたが、全体が
どのような記事になるのだろうかとインタビュー直後から興味津々でした。実際の
記事を読 むとその内容にたいへん驚くと共に感動してしまいました。冒頭から
2ページ程度 のスペースに、私の勧める「育て直し」を的確にまとめて、読者に
分かりやすく綴って頂いたからです。
育て直しを実践する仲間や知人からも、記事に対する喜びのメールが届きました。
子どもが何歳であっても、あきらめないで育て直しに取り組めば、子どもは育ち直る
という実践活動が取り上げられたことで、改めて「育て直し」に取り組む元気が
出てきたとのことでした。これをきっかけにより広く「育て直し」が知られることで、
一人でも、ひと家族でも生き る元気が出てくることになれば嬉しく思います。
私自身、この記事に元気をもらい、実践活動を続ける気持ちが一層確固たるものに
なりました。この機会と巡り会えたことに感謝いたします。
瀬戸市内の保育者有志による自主事例検討会が再開されました。当面は毎月1回、
6ヶ月を予定しています。
この自主検討会では、1986年3月から1997年3月までの11年間、毎月1回、
市内に勤務する保育者有志により事例検討を継続的に実施してきました。こうした保育者
有志での継続的な事例検討は、私の知る限りでは日本で最初に実施されたのではないで
しょうか。
当時の有志がここ数年で全員退職を控える中、当会が再開にされた理由は2つ
あります。近年、「気になる子(=発達過程につまづいている子)」が増えている中、
彼らの居場所をクラスの中に作りながらクラス運営すること対して、周りにいる次世代の
保育者が戸惑いを抱いていることと、保育者の不足から、次世代の保育者たちが
「気になる子」を含めた保育に手応えを持つ前に保育園運営の中心となることに不安を
感じていることです。
今でも「気になる子」の保育に手応えを持つための(単発的な)研修などは機会が
あります。しかし、継続的な事例検討の機会がないため、かつて自分たちが保育者として
成長した場を、次世代への「伝承の場」として当時の有志たちが集まりました。
私も再びアドバイザーを引き受けるに当たり、少しでも多くのこれからを担う保育者が
子どもを育てる保育、子どもを育て直す保育に手応えを持つことに役立つことが出来れば
と考えています。発達を踏まえた子どもへのかかわり方を次世代の保育者を中心とした
多くの人々に伝えるため、「伝承の場」の必要性を感じています。
この「Marquis Who's Who in the World」は、国家元首や首脳、学識経験者や芸術家など各分野で活躍する著名人約60,000人の氏名、経歴、業績などを収録しているもので、
100年以上にわたり刊行されている権威ある人名録です。候補者は世界各国の調査員によって、ある基準に基づいて選出されます。無名であっても、きわめて独創性の高い学術活動を行った人物も重視しています。私は、これに該当すると思います。
人生をやり直した人と最初より健全に発達している人とに共通する「発達課題」を取り上げ、「二段階人格形成論」として、世界に類を見ない独創的な発達論を構築しました。したがって、人は人生につまずいたとしても体験不足の情緒体験をすることで「生きる元気が出てくる」と考えます。あきらめることなく、誰かに「育て直し」てもらうことで、つまずいている人は「育ち直る」ことができると考えて、相談・援助活動、講演活動等をしています。
この独創的な考え方に基づく事例援助活動、実践研究発表、講演活動などが評価されたものと、光栄なことと、喜んでいます。
※引続き「Marquis Who's Who in the World 2012(29th Edition),2013(30th Edition)」にも
掲載されます。
発達を踏まえた子育て・保育・心の教育の普及、乳幼児体験の大切さをお話したり、事例検討での活動をしています。まずは、お気軽にご相談ください。
◆対象者
保護者:未就園児・保育園児・幼稚園児・小中学生の保護者、一般市民
専門家:保育者(幼稚園教諭・保育者士・主任、園長研修会・子育て支援者)
小中学校・高校教職員、母子保健担当者、児童クラブ厚生員、
虐待防止関係者
◆内 容
研 修 会:都道府県・地区単位での研修会、里親研修会
講 座:大学等での特別講座・公開講座、子育てサポーター養成講座、
保育心理士資格取得講座、学会での特別講座、育児講座
社会教育学級・家庭教育講座、
事 例 検 討:
保育・教育関係者を対象として、子どもへの発達を踏まえた関わり方を
具体的、継続的に助言指導を行っています。
・半年3回(2ヶ月間隔ほど)1セットの事例検討会(4事例2グループ)
・年間4回(2〜3ヶ月間隔)(3事例)
・年間4回 各園1名の参加、初回;発達の視点での子ども理解、3回の継続検討
・気になる子を発達の視点での理解と具体的事例での確かめ(1回限り)
・発達の視点での子ども理解と事例(1回限り)
・不登校児童生徒事例への援助(1回限り)
・「障害のある」子についての事例検討会(1回限り)